今回は波木流占い講座 第五回目です。
易経講座第五回目では、易をこれから勉強しようと思われている方や、易の勉強を深めようと思っている方にお勧めの本を、波木先生に教えていただきました。
同じ内容を動画でもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
おすすめ易の本
それでは、初心者向けと中級・上級者向けに分けて、全部で八冊の本をご紹介します。
初心者向け
まずは初心者向けの本をご紹介します。
「易が何なのか知りたい」「とりあえず占ってみたい」というかたは、まずは、これからご紹介する初心者向けの本から読み始めると良いかもしれません。
易に慣れて、初心者向けの本では飽き足らなくなってきたころに、さらに本格的な本を入手すると良いと思います。
『黄小娥の易入門』黄小娥著 00:41
『黄小娥の易入門』黄小娥著は昭和30年代に書かれてベストセラーになった本ですが、最近復刻版が出たようです。
昭和30年代に書かれた本なので内容が古い部分もありますが、易の基本の64卦が、実占的にわかりやすく書かれています。
この本の中では、動爻などの易の難しい部分には触れられていませんので、慣れない方でも混乱することなく読めると思います。
また、本の中には10円玉(コイン)を使った占いも載っていますので、道具がなくても占えます。
とりあえず占ってみたい、易に親しみたい、という方は、この本から入るのも良いかもしれません。
ただし入門書であるため、動爻に関してはまったく触れられていません。この本で飽き足らなくなったころに、さらに本格的な本を入手すると良いかもしれません。

この本は、私が最初に読んだ易の本です。初心者には、おすすめですよ。
『立体易占術―100円玉とサイコロ1個で運勢を変える! 』中津川 りえ著 02:45
この本も、結構前に出た本です。(1998年)
占いたい事柄ごとに、表に分けて整理されて書かれているため、初心者にもおすすめです。
『心易占い開運秘法』波木 星龍著 03:51
こちらは波木星龍先生のご著書です。
この本には、易の初心者にもわかるように、易の占いの結果が、具体的にわかりやすく書かれています。
易はなんだかむずかしそう・・・と思っている人も、この本があれば、気軽に易を楽しめます。
この本には、私たちが、占いたくなりがちな三大テーマともいえる「恋愛・結婚運・仕事運」の運勢が、それぞれ具体的にわかりやすく書かれています。
また、この本の中には、時計を使った占いの方法が紹介されているため、サイコロを買おうかどうか迷っている…という方も、時計があれば占えます。
これ一冊あれば、いま知りたいことが占える、初心者にはぴったりの本だと思います。

私の書いた本です。この本があれば、知りたいことが、すぐに占えますよ。
『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 』三浦 國雄著 05:20
易を全体的に、わかりやすく把握したい方には、おすすめの本です。コンパクトにまとめられた本ですので、易を理解するためには、大変良い本です。
中級者・上級者向け
ここからは、 易を学ばれてしばらくたった方におすすめの、本格的な本をご紹介します。初心者向けの本に飽き足らなくなってきたころに、これらの本を手に入れると良いかもしれません。
『易経〈上・下〉 』岩波文庫 04:16
『易経〈上・下〉 』岩波文庫( 高田 眞治 (翻訳), 後藤 基巳 (翻訳) )は、 まさに、「易経」そのものを書いた本です。
上下巻に分けて、易の成り立ちから、なぜこのような易経の言葉で書かれたのかが、詳しく説明されています。
また、易経には、「十翼」という易の解説のようなものがあります。
この、「十翼」の中の、
- 「繋辞上伝」
- 「繋辞下伝」
- 「説卦伝」
- 「序卦伝」
- 「雑卦伝」
の5篇が、この本には載っています。
また、卦辞、爻辞、「繋辞伝」等も掲載されています。
易経原文や、その意味について知りたい方はこの本を読まれると良いと思います。
また、易経を占いとしてではなく、哲学として、学問として知りたい方にも大変お勧めの本です。
易経と十翼については、次回「波木流占い講座 第六回」で詳しく解説しますので、ご興味ある方は、ぜひご覧ください。

易そのものについて知りたい方にお勧めの本です。
『易学大講座』加藤 大岳著 5:55
第1巻
第2-6巻
第7-8巻
『易学大講座』は、易を本格的に易を学びたい方にお勧めの本です。
著者の加藤 大岳先生は昭和前半に活躍された、易の大家です。
この本のほかにも加藤 大岳先生はたくさんの著書を執筆されていますが、それらの本の多くは、専門家の立場から後進の指導を意識して書かれた、本格的なものです。
『易学大講座』は昔の本なので、言葉遣いが古めかしく、現代の人には難解かもしれません。また、巻数も多く読むのが大変かもしれません。
しかし、易を本気で学びたい方、根気のある方にはおすすめです。

易の大家、 加藤 大岳先生の本です。本格的に易を学びたいかたは、ぜひ読んでみてください。
『易学実義(判断篇)』中村文聡著 7:13
こちらは易の実占での判断に特化して書かれた本です。
手書きの本なので読みずらいかもしれませんが、実際に占ってみた結果が書かれているため、判断の勉強になります。
自分で易をたててみたが、どう解釈したらよいかわからない・・・と悩んだときに、この本のような、実占での判断をまとめた本が参考になります。
実占での鑑定例に興味のある方は読んでみると良いかもしれないです。

古い手書きの本ですが、実占の理解に役立ちます。
『現代易占詳解 (運勢叢書)』鹿島 秀峰著 7:51
『現代易占詳解 (運勢叢書)』は、易について非常に詳しく書かれた本です。
わりと現代に近い時代に書かれた本なので、今の人でも読みやすいかもしれません。「この卦が出たらこういう運勢」ということの理由を、解説してくれています。
けっこう分厚い本ですが、 本格的に易を学ぶ方にはお勧めです。
易の本にはいろいろある
易の本、と一言にいっても、初心者向けから、実占的なものから、研究者向けのものから、いろいろあります。
易を学びたいが、どこから手を付けたらよいかわからない、というかたは、まずは初心者向けの簡単な本から読まれると良いかもしれません。
初心者向けの本を見ながら、いろいろなことを占っているうちに、64卦の名称や意味が頭の中に入ってきます。
易の基本が頭に入ったころには、さらに詳しく知りたくなってくると思いますから、そうなったころに、本格的な本を入手されると良いのではないでしょうか。

易の本はたくさんありますが、自分にあった本から入ると良いと思います。
そうして易に慣れてから、実践的、本格的な本を読まれると良いと思いますよ。
次回は易の解釈法についての解説
今回は、易の習得に役立つ、おすすめ易の本をご紹介しました。
次回は、易の解釈法について、書いていきたいと思います。
次回もお楽しみに♪
波木流占い講座:易の基本(第一回~第七回)
第1回から第7回まで続けて視聴することで易の基本が学べます。
- 第一回:「易って何?」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki001/
- 第二回「易の立て方と易の道具」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki002/
- 第三回「陰陽」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki003/
- 第四回「八卦」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki004/
- 第五回「おすすめ易の本」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki005/
- 第六回「易の解釈法(一):易経を使った易の解釈法・十翼・象伝・彖伝 :https://urauraurara.com/namikikouza/namiki006/
- 第七回 成卦法:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki007/