易は64卦ありますが、64卦のもとになっているのは八卦です。
「易はあたるも八卦、あたらぬも八卦」という言葉の中にある八卦はここからきています。
今回は、八卦について、波木先生から説明していただきました。

00:17 八卦とは
01:30 八卦とはまとめ
02:08 八卦の形と読み
ー八卦解説ー
04:18 坤/地
07:26 乾/天
11:51 沢/兌
11:47 火/離
21:24 雷/震
26:00 風/巽
29:55 水/坎
34:11 山/艮
39:38 おやつの時間
八卦とは
八卦には以下の八つのものがあります。
天(乾)
沢(兌)
火(離)
雷(震)
風(巽)
水(坎)
山(艮)
地(坤)
この八卦が二つ組み合わさって、64卦ができます。
八卦はどのようにしてできるのでしょう?また、八卦をどのように組み合わせれば64卦になるのでしょうか?
それらについて詳しく説明していこうと思います。
八卦は三才と陰陽の組み合わせから成り立つ
八卦は、陰陽と三才から成り立っています。
そのことを理解していただくために、まずは、陰陽と三才それぞれについて解説します。
陰陽

易の陰陽は、月と太陽から来ています。古代人は、太陰暦を使って時を認識していました。
地球の周りを月と太陽が回っていると古代の人は認識しており、この月と太陽の動きが、私たちの世界を動かしていると考えたようです。
月=女性が陰をあらわし、太陽=男性が陽をあらわします。

一日の中にも陰陽の循環があり、一か月の中にも陰陽の循環があり、一年の中にも陰陽の循環があります。
陰陽については第三回で波木先生に詳しく解説していただきましたので、ご興味ある方はそちらもご覧ください。
【波木流占い講座:第三回「陰陽」】 00:20 陰陽について
三才
易には、陰陽のほかに、三才という考え方があります。
三才は、天・地・人であらわされます。
【三才】
天=天空・天界
人=人・人間
地=地球・大地
天は上にあり、地は下にあります。人はその真中にいます。

私たちは地球の上に生きています。頭上には天があり、足元には地があります。人間は天を仰ぎながら、地に足をつけて生きていきます。
天は精神性をあらわし、地は現実をあらわします。私たち人間は理想や夢(精神性)をもちながら、現実生活を生きなければいけません。
天地人はこのようなことをあらわしています。
易で使う算木で天地人をあらわすと、下のイラストのようになります。
一番上が天、真ん中が人、一番下が地です。

上のイラストを見ると分かるように、易占いでは、天・地・人、それぞれの算木に対して、陰または陽を設定し、それによって易の形をつくります。
上のイラストを例にとると、
天=陰
人=陽
地=陰
ということになり、この場合の八卦は坎・水になります。

このように三才と陰陽を組み合わせて八卦が生まれます。
00:20 天地人(三才)
八卦は8パターン
三才は3パターン、陰陽は2パターンです。これらを組み合わせることで、8つのパターンが生まれます。これが八卦となります。

八卦にはどんなものがある?
八卦には八つの形があります。
天(乾)
沢(兌)
火(離)
雷(震)
風(巽)
水(坎)
山(艮)
地(坤)
易の八卦をあらわすときには、二つの漢字を使います。違う漢字ですが同じ意味をあらわします。

八卦は以下の方位とも関係しています。
乾・天/北西
兌・沢 /西
離・火 /南
震・雷 /東
巽・風 /南東
坎・水 /北
艮・山 / 北東
坤・地 / 南西
それぞれの方位には、特有のエネルギーや雰囲気、気の性質があります。
九星気学の方位と易の八卦は対応しています。
八卦それぞれの雰囲気や性質を学ぶために、九星気学も学ぶと、さらに理解が深まるかもしれません。
64卦は八卦×八卦
八卦×八卦=64卦
八卦を八卦を掛け合わせると64卦になります。
易占いでは、外卦(上三本の算木)と内卦(下三本の算木)にそれぞれ八卦を設定し、それらの組み合わせで64卦が生まれます。

上は水沢節の例です。外卦が水、内卦が沢で、水沢、となり、節は、易の意味をあらわす漢字です。
下の表は64卦一覧です。八卦を二つ組み合わせて64卦ができることが、この表を見ればわかります。
天 | 沢 | 火 | 雷 | 巽 | 坎 | 艮 | 坤 | |
天 | 乾為天 | 沢天夬 | 火天大有 | 雷天大壮 | 風天小畜 | 水天需 | 山天大畜 | 地天泰 |
沢 | 天沢履 | 兌為沢 | 火沢睽 | 雷沢帰妹 | 風沢中孚 | 水沢節 | 山沢損 | 地沢臨 |
火 | 天火同人 | 沢火革 | 離為火 | 雷火豊 | 風火家人 | 水火既済 | 山火賁 | 地火明夷 |
雷 | 天雷无妄 | 沢雷随 | 火雷噬盍 | 震為雷 | 風雷益 | 水雷屯 | 山雷頤 | 地雷復 |
巽 | 天風姤 | 沢風大過 | 火風鼎 | 雷風恒 | 巽為風 | 水風井 | 山風蠱 | 地風升 |
坎 | 天水訟 | 沢水困 | 火水未済 | 雷水解 | 風水渙 | 坎為水 | 山水蒙 | 地水師 |
艮 | 天山遯 | 沢山咸 | 火山旅 | 雷山小過 | 風山漸 | 水山蹇 | 艮為山 | 地山謙 |
坤 | 天地否 | 沢地萃 | 火地晋 | 雷地予 | 風地観 | 水地比 | 山地剥 | 坤為地 |
上の表では、列が外卦で、行が内卦の八卦をあらわします。それらを組み合わせて八卦ができています。
使用する漢字は、ほとんどの場合は二つずつある漢字のうち簡単なほうの漢字を採用します。例えば、「沢地水」なら、兌(沢)の沢、坤(地)の地を使用します。
あとで説明する、重卦の場合だけ、難しいほうの漢字を使用します。「乾為天」のような場合です。
もう少し詳しく64卦の形を説明します。
下の画像は、山水蒙の易の形です。

この場合は外卦(上三本)が山、内卦(下三本)が水で、山水です。単純に、上から八卦の漢字を並べます。
外卦=山
内卦=水
山水
そこに、この卦の形の意味をあらわす「蒙」の文字をつけたものが、山水蒙です。
山水+蒙
山水蒙
「蒙」のように、卦の意味を意味する文字の読みと意味は64卦分、覚えなければいけませんが、「山水」の部分については、八卦の組み合わせを知っていれば、覚える必要はありません。このようにすると、案外と64卦は簡単に覚えられます。
同じ八卦が重なった場合:重卦
八卦の組み合わせ方で、覚えておいたほうが良いことがもう一つあります。それは、「同じ八卦が二つ重なった場合」です。
下のイラストは乾為天の形ですが…

このように、外卦も内卦も、同じ八卦が出た場合は、「乾為天」のように、乾(天)のうち二つの漢字を使います。そして、真ん中に「為」の文字を挟みます。 このような卦を重卦とよびます。
八卦解説
ここからは八卦を一つずつ解説していきます。動画でも、波木先生が詳しく説明してくださっていますので、ご興味あるかたはご覧ください。
ー八卦解説ー
04:18 坤/地
07:26 乾/天
11:51 沢/兌
11:47 火/離
21:24 雷/震
26:00 風/巽
29:55 水/坎
34:11 山/艮
坤(こん)・地(ち)


坤、地は大地を意味します。
人物で言えば、高年齢の女性や母親を意味します。
陽が社会なら、陰は家庭や夜の世界を意味します。天地人すべてが陰である坤、地は社会的に目立たたない人、一般大衆をあらわすこともあります。
動物なら、従順な牛などです。
坤・地が出た時は物事を自主的に行うのではなく、目上の人の指示に従って行うとよいです。勢いには欠けますが、おとなしく温厚にしていれば吉という運勢です。
【坤・地(こん・ち) 】
●意味:地・大地そのもの
●人物:高齢の女性、母親、おばあさん、目立たない人たち・一般庶民世間大衆(陰は家庭・夜の世界をあらわすことから)
●動物:牛=従順な動物
●運気:控えめに目上や人々に支持されているものに従って行うほうが良い。勢いにはかけるが大人しく温厚にしていれば物事がうまく行く
●方位:南西
【動画再生箇所】 04:18 坤/地
乾(けん)・天(てん)


天は天空をあらわします。宇宙や大自然、高い建物、高い山などもあらわします。
高いところが乾・天であらわされることから、高層マンションや宇宙開発、気象の研究を意味することもあります。
国のトップである政治がらみの事象や国家の問題なども乾の意味する事象です。
大学や国家公務員を意味することもあります。
人物であれば、高齢の男性やおじいさん、性格的には真面目だけれども融通の利かない、頑固一徹のような人たちです。
「高い」という意味の中に「プライドが高い」という意味もあります。したがって、自尊心が高い人をあらわすこともあります。
実現可能かどうかがわからないような、大きな理想や目標を掲げて物事を行うときや、大きな願い事をするときに出やすい易です。
【乾・天(けん・てん) 】
●意味:宇宙・天空を意味する。高い山、高層ビル、高いところ。
●人物:高齢の男性、父親、おじいさん
まじめだが頑固で融通が利かない人、プライドが高い人
●事象:宇宙開発、気象関係、政治、国や政府の問題、大学、国家公務員
●運気:叶うかどうかわからないような理想や目標をもつとき。大きな願いをもつ時に出やすい。
●方位:北西
【動画再生箇所】 07:26 乾/天
兌(だ)・沢(たく)


兌・沢は、口を使って行うことを意味します。
食べ物や飲み物、おしゃべり、笑うことなどをあらわすこともあります。
楽しいことや、うれしいことにご縁があるときにも出る卦です。
また、兌・沢は、外卦の沢の上の、陰の部分が「がま口」のようであることから、お金という意味もあります。
三番目に生まれる女の子、末娘、若い女の子をあらわすこともあります。易で占うときは、沢を若い女性ととらえることもあります。
【兌・沢(だ・たく) 】
●意味:水たまり、沢
●人物:若い女性、三女(三番目の女の子)、末娘
●事象:口を使うおしゃべり・交渉、飲食、笑う
お金(天の位置にある陰ががま口の形をあらわすことから)
●運気:楽しいこと・うれしいことがあるとき。
飲食をするようなときに出やすい。
●方位:西
【動画再生箇所】 11:51 沢/兌
離(り)・火(か)


離は離れるという字です。火は太陽をあらわします。
古代における火はとても重要なものでした。火は暖かさを与えてくれるものでもありますが、もう一つ、火には重要な意味があります。
昔は電気がないため、夕方になると暗くなりました。暗くなると、ランプや蝋燭で照らして、書物を読んだり、書いたりしました。したがって、火は書物をあらわすこともあります。また絵画や、美しいもの、芸術全般をあらわします。
離の文字の意味から、離・火が出た時は、人や物事や場所から離れることがおきやすいです。人と別れる、会社をやめて離れていく、土地を離れる、といった事象がおきるかもしれません。
また、戦争の時に焼き討ちをすることから、火は戦争も意味します。離、火が出た時は、争いごとやトラブル、裁判にご縁があるかもしれません。
離・火は、二番目に生まれた女の子、中女、次女を意味します。年齢的には若くもなく、年寄りでもない、中くらいの年代である30代40代の女性。
また、美的なことに関連して、美人ととらえることもあります。
【離・火(り・か) 】
●意味:太陽、火=ランプの明かりをともし本を読む、離れる
●人物:30代~40代くらいの女性、美人、中女(二番目の女の子)
●事象:
①美しいもの、研究、書物、絵画、芸能
②人や物や仕事や地域と離れる、別れる
③戦争、戦い、争いごと、衝突、トラブル、裁判
●運気:アートや文芸、美しいものや知的なものに縁があるときに出る。争いや別れる時に出ることもある。
●方位:南
【動画再生箇所】 11:47 火/離
震(しん)・ 雷(らい)


雷・震は非常に勢いが強い、または、急いでいるときに出ます。
雷は雷をあらわします。雷は大きな音が出て、光ります。雷が鳴ると、恐ろしくなり、びっくりします。しかし、雷は過ぎ去ってしまうと、脅威はなくなります。
震は地震を意味します。地震もまた、恐ろしいものです。震は、動く、震えるという意味もあります。
したがって、雷・震が出た時は、行動的な時、また、動きや変化が多い時です。少し、うるさかったり、トラブルがあるかもしれません。
雷はスピードが速いので、スピード感のあるものをあらわすことがあります。
雷は五月蝿いけれども、過ぎ去ってしまうとそれほど怖くないことから、大騒ぎするわりに実態がない時にもでます。
雷は、人物で言えば、長男または、40~50代の男性をあらわします。
【震・雷(しん・らい) 】
●意味:雷、地震、勢いが強い
●人物:40代~50代くらいの男性、長男(一番目の男の子)
●事象:勢いがある、急いでいる、大きな音、騒々しい、
驚くような恐ろしいが過ぎ去ればそれほど実害はない
●運気:動きや変化の多いとき、動きが早い、びっくりする、
うるさい・騒々しい・トラブルの時に出やすい
●方位:東
【動画再生箇所】 21:24 雷/震
巽(そん)・風(ふう)


風は、風をあらわします。占った事柄が風のように動いている状態でよく出ます。
風は窓や入口から入ったり出たりします。そのことから、出入りがあるときにも出ます。
風は遠方からくることから、遠方とご縁のあるとき、と読むこともできます。
巽・風が出た時は、旅行にご縁があったり、移動したり、海外にご縁があったりします。遠くとかかわることが、今の運勢に重要な影響を与えていることが多いです。そういうったことが、何度も繰り返される時にも巽・風は出やすいです。
風はどこに吹いていくかわかりません。したがって、迷いがあるときにも出やすいです。本人が迷っていて、どっちにするか決めかねている状態でよく出ます。
人物で言えば、長女、中年女性を意味します。
【巽・風(そん・ふう) 】
●意味:風、風のように事象が動いている状態
●人物:40代~50代くらいの女性、中年女性、長女(一番目の女の子)
●事象:出入りが多い、遠方とかかわりが多い物事、旅行や移動、外国
●運気:旅をしたり遠方との関係が重要な時、
何度も繰り返される・繰り返すとき、迷いを持っているときに出やすい
●方位:南東
【動画再生箇所】 26:00 風/巽
坎(かん)・水(すい)


水は、みず、です。水は上から下に流れます。自然の中の水は穴の中に入り込んでいきます。
したがって、坎・水が出た時には、落ち込みやすかったり、暗くなりやすい傾向があります。そして、流れに身を任せてしまいがちです。
暗いことに関連して、何かしらの障害や困難があって悩んでいる時にも出やすいです。そうして、そのまま、何もしないでいると運勢が悪くなりがちです。
陰・陽・陰という並びで、中間に陽が来ています。人物で言えば、中年に近い男子、30代から40代の男性、次男をあらわします。
困っている人や研究者や探究者などもあらわします。
【坎・水(かん・すい)】
●意味:水、上から下に流れる、穴の中に入り込んでいく=暗くなりやすい
●人物:30代~40代くらいの男性、男性、次男、中男(二番目の男の子)
悩んでいる人、困っている人、研究者
●運勢:暗い気分になりやすい、流れに身をまかやすい時、困難や障害のあるとき、悩んでいるときに出やすい。対策を講じずにいれば事態は悪化しがち。
●方位:北
【動画再生箇所】 29:55 水/坎
艮(こん)・山(さん)


山は山をあらわします。山は動きません。したがって、事象が止まっているときに、よく出ます。
一方では、艮は根気や根性のような意味がありますから、長期間かけて行わなければいけない場合に出ると良い易の形です。
たとえば、まだ若く前途有望な人が、将来に向けて何かを目指そうとしている場合には、根性さえ鍛えれば将来的には目標が達成されそうな運気でもあります。
艮は、「うしとら」とも読みます。 艮は、北東の鬼門の方角です。鬼門というのは、鬼がやってくる方位であり、門がある方位です。
門というのはなかなか開かないものですが、しかし、いったんその門が開いてしまえば、そこから新しい人生が始まります。したがって、変化の時というような意味もあります。
艮・山は、天の部分だけが陽になっています。したがって、三番目の男の子、末息子、若い男の子をあらわします。
【艮・山(こん・さん)】
●意味:山、動かない
●人物:若い男性、三男、末男(三番目の男の子)、まだまだこれからの人(前途有望)
●運勢:動かない、動けない、止まっているときに出やすい。
将来を見据えて時間をかけて根気よく行わなければいけないとき
艮(うしとら)=北東=鬼門 → 最初の扉を開ける時=変化の時
●方位:北東
【動画再生箇所】 34:11 山/艮
八卦の覚え方
易の八卦を覚えるまで時間がかかりそう、面倒くさい・・・と思う方もいらっしゃるかもしれません。わたし(藤野真帆)も、最初はそう思いました。
波木 先生に易を勧められたとき、「易は覚えるのが大変そうです。8卦覚えるだけでも大変なそうなのに、64卦なんて覚えられる気がしません・・・。」と先生に言ったくらいです。
でも、波木先生によい方法を教えてもらいました。それは、易を お父さん、お母さん、三兄弟、三姉妹のいる8人家族に例えて覚える方法です。
たとえば、こんな8人家族がいると想像してみてください。
【男性の部】
●頑固なお父さんは公務員で高いところが好き
●せっかちな長男は声が大きくてバンドをやっている
●学者タイプの次男はいつも悩んでいる
●頑張り屋の三男はなかなか家から動かない
【女性の部】
●優しいお母さんはいつもお父さんの言うとおりにしている
●気分屋の長女は旅行が好き
●美人の次女は芸術家で文章を書くのが得意
●おしゃべりな三女はお笑い番組とスイーツとお金が好き
お父さんが男性の中で一番偉い人。三兄弟のリーダーです。
お母さんが女性の中でいちばん偉い人。三姉妹のリーダーです。
それぞれのキャラ設定をイメージしながら覚えると比較的簡単に頭に入ってきます。
男性の部/乾・震・坎・艮(陽卦)
男性の家族メンバーの八卦は、陰が二つ・陽が一つです。 このような卦を、陽卦といいます。陽の性質をもった卦という意味です。
女性の部/坤・巽・離・兌 (陰卦)
女性の家族メンバーの八卦は、 陰が一つ・陽が二つです。このような卦を、陰卦といいます。陰の性質をもった卦という意味です。
混乱しそうなポイント
八卦を覚える時に、混乱しやすいのが、乾・天と坤・地以外は、陽が一つなら男性の卦(陽卦)、陰が一つなら女性の卦(陰卦)・・つまり、少ないほうの陰陽を採用して、男女(陰陽)を決めるということです。
坤・巽・離・兌(陰卦)
乾・震・坎・艮(陽卦)
坤・地と乾・天の場合
坤・地は陰が三つ、乾・天は陽が三つです。
坤・地は陰が三つで陰がたくさんあるから女性の卦(陰卦)

乾・天は陽が三つで 陽がたくさんあるから男性の卦(陽卦)

…ということで、 多いほうの陰陽(男女)を採用するということなので、比較的わかりやすいです。
震・坎・艮/巽・離・兌の場合
しかし、それ以外の卦、震・坎・艮 ・ 巽・離・兌については少ないほうの陰陽を採用して、卦の男女(陰陽)を決めます。
例えば天が陰、人が陽、 地が陽なら、兌・沢になりますが…

この例の場合では、陰が一つ・陽が二つです。陰の数が、陽の数よりも少ないですから、数が少ないほうの陰を採用して、女性の卦(陰卦)であるということになります。

一瞬だけ、「陰が一つで、陽が二つなら、陽のほうが多いから、男性の卦(陽卦)になるのではないか・・・」と思ってしまうかもしれませんが、それが違うのです…。
ややこしいですが、震・坎・艮/巽・離・兌の場合は、 少ないほうの陰陽を採用して、卦の男女(陰陽)を決める、と覚えておきます。そうすると、覚えやすいです。
次回はおすすめの易の本についての解説
今回は、易の基本となる、八卦についての動画をご紹介し、記事にもまとめました。
64卦は八卦の組み合わせで成り立っていますから、まずは、八卦を理解することが大切です。
今回の動画と記事が、参考になれば幸いです。
次回は、波木先生おすすめの、易の本をご紹介します。
次回もお楽しみに♪
波木流占い講座:易の基本(第一回~第七回)
第1回から第7回まで続けて視聴することで易の基本が学べます。
- 第一回:「易って何?」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki001/
- 第二回「易の立て方と易の道具」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki002/
- 第三回「陰陽」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki003/
- 第四回「八卦」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki004/
- 第五回「おすすめ易の本」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki005/
- 第六回「易の解釈法(一):易経を使った易の解釈法・十翼・象伝・彖伝 :https://urauraurara.com/namikikouza/namiki006/
- 第七回 成卦法:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki007/