みなさんこんにちは。
この番組の内容は、私、藤野真帆が波木先生に占いを学びに行く、というものです。
藤野真帆が波木先生から占いを習うところを動画にして、占いに興味のあるかたが一緒に勉強できる内容にできれば、と思っています。

今回は第一回目です。まずは、易占いについて、波木先生にお話を伺い、運勢を占ってもらいました。
【波木流占い講座:第一回「易って何?」】
00:00 ご挨拶
01:40 易で占ってもらった:実際の易占の様子を撮影しています
15:26 易とは何か:易のなりたちや易の基本についての解説
23:53 おやつの時間:スフィンクスとピラミッドについて
易って何?
あなたは易をご存じですか?「易」といわれて、どのようなものを思い浮かべるでしょう?
ある程度の年齢の方なら、街角に座り運命を告げる易者を思い浮かべるかもしれません。

若い方の中には、易という言葉自体を聞いたことがないという方もいるかもしれません。
易占講座を始める前に、易とはどういうものなのかを知ってもらうため、とりあえず先生に易占いをしてもらうところを動画に収めてみました。
易をよく知らない方は、この動画を見て、易の雰囲気に触れていただければと思います。
【動画再生箇所】01:40 易で占ってもらった:実際の易占の様子を撮影しています
この動画の中では、「資産運用をどうしたらよいか?」という 藤野真帆が発した問い(占的)に対し、 波木先生は「今考えている運用方法」について質問を返しています。そして、藤野が回答した4つの運用方法に対して、それぞれ易をたてています。
易の答えは4つありましたが、どれも「なるほど」と思うようなものでした。
易は、今の運勢を占うだけでなく、アドバイスや対策も知ることができます。
易のなりたち
易は今から3600年~3700年前に生まれたといわれていますが、実際には 古代中国の周王朝ができる直前、殷王朝の末期には易の原型は完成していたといわれます。
周王朝のはじめのころの王である文王や周公旦らによって動爻の意味などがつけられたこと、また易の卦に名称がつけられたり、実用的な形で易が用いられたのは周の時代であることから、現在の易のスタイルは「周易」と呼ばれています。
易の基本は陰陽
易の基本は陰陽です。

易占では、陰と陽を「算木」という陰陽をあらわす木の棒に記録し、この陰陽の棒の組み合わせによって運勢を占います。

上の画像に映っているのが算木です。
黒い部分のある棒が陰をあらわします。黒い部分のない棒が、陽をあらわします。
この、算木を組み合わせて易の形を作ります。
易には64の卦があります。これを64卦と呼びます。64卦には以下のものがあります。
天 | 沢 | 火 | 雷 | 巽 | 坎 | 艮 | 坤 | |
天 | 乾為天 | 沢天夬 | 火天大有 | 雷天大壮 | 風天小畜 | 水天需 | 山天大畜 | 地天泰 |
沢 | 天沢履 | 兌為沢 | 火沢睽 | 雷沢帰妹 | 風沢中孚 | 水沢節 | 山沢損 | 地沢臨 |
火 | 天火同人 | 沢火革 | 離為火 | 雷火豊 | 風火家人 | 水火既済 | 山火賁 | 地火明夷 |
雷 | 天雷无妄 | 沢雷随 | 火雷噬盍 | 震為雷 | 風雷益 | 水雷屯 | 山雷頤 | 地雷復 |
巽 | 天風姤 | 沢風大過 | 火風鼎 | 雷風恒 | 巽為風 | 水風井 | 山風蠱 | 地風升 |
坎 | 天水訟 | 沢水困 | 火水未済 | 雷水解 | 風水渙 | 坎為水 | 山水蒙 | 地水師 |
艮 | 天山遯 | 沢山咸 | 火山旅 | 雷山小過 | 風山漸 | 水山蹇 | 艮為山 | 地山謙 |
坤 | 天地否 | 沢地萃 | 火地晋 | 雷地予 | 風地観 | 水地比 | 山地剥 | 坤為地 |
64卦一覧
この占い講座の中で、64卦についても、ひとつひとつ、説明していく予定です。
さらに、算木の6本の棒は「爻」と呼ばれ、それぞれに意味があります。

易をたてたときに動爻の位置が決まります。これによっても運勢は変わってきます。 実際の占いの方法と動爻の出し方は次回解説します。
つまり、一つの卦の中に6パターンの運勢があるということです。
易は全部で384パターン
ここまで説明した、卦と爻を掛け合わせると、 全部で384パターンの易の形ができます。
64卦×6爻=384爻
易は384パターン
私たちは、いついかなるときも、この384パターンの運勢の状態のどれかにある、ということです。
384もあるなんて、とても複雑な占いだと思われるかもしれませんが、易の基本は陰陽の2パターンです。易は、実はとてもシンプルな占いであるとも言えると思います。
陰陽や64卦については、別の回で先生から詳しくご解説いただきます。
【動画再生箇所】 15:26 易とは何か:易のなりたちや易の基本についての解説
易経
384の運勢の形は、易経原文に記されています。 易経は易の経典です。
易経については別の回で先生から解説していただきます。
易の立て方と道具
易の立て方には、いくつかの方法があります。
動画の中で先生が使っている方法は、略筮法という占い方で、筮竹と算木をつかって占っています。
この占い講座の中で、易の立て方の種類と、必要な道具についても解説していく予定です。
成卦法
易には、算木をひっくり返したり、裏返したりして占う「成卦法」という技法があります。講座の中で、成卦法について説明したいと思います。
また、先生から特別に、秘伝の占法も教えていただきましたので、そちらも、後の回で説明します。
易は人生上の対応策を教えてくれる実用的なもの
易をたてることによって、今自分が384パターンのうちどの運勢の状態であるかを知ることができます。
そして、その運勢のパターンが来たとき、どのようなありかたで過ごせばよいかという教えを、易から学ぶことができます。
易は「これがでたらこうなる」と決めつけるものではありません。また、単なるあてものでもありません。
「今はこういう運勢だ。ならば、どうすればよいのか?」といった、対策や方向性を教えてくれるのが本来の易であると思います。
波木流の易占講座
今回は、易とは何か、といったことを解説しました。次回からは、易についてより詳しく 書いていこうと思います。
この動画やウェブ上の記事は、あくまでも「波木流易占い」になります。ですから易者さんの中には、波木先生とはまったく違った解釈をする方もいるかもしれません。
また、易を学ばれている方の中には、このページや動画の内容が、ご自分で勉強したことと少し違っている…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でももし、易に興味を持たれた方は、このサイトと動画で、易の世界に触れてみてください。きっと、楽しんでいただけると思います。
次回の動画では、実際の易の立て方を、先生に教えていただきます。
お楽しみに♪
波木流占い講座:易の基本(第一回~第七回)
第1回から第7回まで続けて視聴することで易の基本が学べます。
- 第一回:「易って何?」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki001/
- 第二回「易の立て方と易の道具」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki002/
- 第三回「陰陽」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki003/
- 第四回「八卦」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki004/
- 第五回「おすすめ易の本」:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki005/
- 第六回「易の解釈法(一):易経を使った易の解釈法・十翼・象伝・彖伝 :https://urauraurara.com/namikikouza/namiki006/
- 第七回 成卦法:https://urauraurara.com/namikikouza/namiki007/