1:乾為天(けんいてん)【易占い】

乾為天(けんいてん)

卦辞:乾は元いに亨る。貞しきに利ろし。

とってもポジティブ。理想高すぎには要注意。

乾為天は、天を意味しています。この「天」は、地に対する天という意味で、大空のようなイメージとは少し違います。

乾為天は、宇宙の広大さや、万物を育てていく根源エネルギー、はじまりや出発点を表します。

乾為天が出た時は、精神的で健全な気持ち、とてもポジティブな状態です。しかし、前向きにやりすぎる点においては注意が必要な時です。

乾為天は、このような形をしています。上も天、下も天です。乾が二つありますが、こういう卦を重卦といいます。

すべての爻が陽でできていますから、一番高く、一番ポジティブで、精神的です。

卦辞では、「おおいにとおる、ただしきによろし」ですから、これが出た時には、基本的には思っていることはうまく行きます。

しかし、一般の人でこの卦が出た時は、気持ちだけ大きくなって地に足がつかない状態であったり、分不相応な重荷を背負わされる・・・という側面もあります。

また、お仕事の場合は、利益度外視で理想に走りすぎたり、評価だけを得ようとする部分があります。利益は期待できないかもしれません。

利益を考えず、精神的な充実や名声が目的のおしごとであれば、良いときです。

プライベートなことよりも、社会的な側面に焦点が当たりがちな時でもあります。

恋愛でこの卦が出た時は、二人ともプライドや理想が高すぎたり、真面目でストレートすぎたり、自己主張が強すぎたりします。お色気や優しさの面が不十分です。

精神的で真面目なお付き合いはできそうですが、愛情面では満たされないかもしれません。

・はじまり
・とってもポジティブ
・普通の人にとっては負担が大きいかも
・高いところ、高い建物、高級品、ブランド志向
・富裕層
・公的なこと
・融通きかない
・不老不死の妙薬の意味
・物質面では空回りの運
・短気、強引、多忙
・欲張るとよくない
・恋愛は優しさやお色気不足

乾為天:各爻解説

易経には龍の姿によって、乾為天のそれぞれの爻の状態が書かれています。龍がまだ地下に潜んでいる状態から、天高く昇っていく、それぞれの段階の姿が、易経には描かれています。

乾為天:初爻

潜竜。用いるなかれ。

龍は地下に潜っています。まだ力不足であるとか、タイミングが来ていません。才能や能力があっても、もう少し、様子を見つつ、勉強してからチャレンジしたほうがよさそうです。

初爻をひっくり返すと、天風姤になります。

よさそうに見えるお話が来ても、今だけのものかもしれません。女性に注意。

乾為天:二爻

見龍田にあり。大人みるに利ろし。

龍は、やっと地上に出てきました。

才能発揮できる時期です。目上の立派な人に認めてもらえれば、自分の実力を伸ばしていけるチャンスの時。自分は控えめにして、上の人の言うことを聞いていた方が良いです。

二爻をひっくり返すと、天下同人になります。

自分と同じくらいの実力の人たちが周りにいて、その人たちに、何かしてあげなければいけないかもしれません。人の世話で困ったときは、目上の人や年上の人の力を借りると吉です。

乾為天:三爻

君子終日乾乾し、夕べに惕若たり。厲けれど咎なし。

注意が必要な時。朝から晩まで努力して、夕方には反省会をするくらいでちょうど良い時です。結構、ぎりぎりな、あやうい運勢ですが、それくらいやっていれば大丈夫かもしれません。

同じことを何回もチェックする、何回も繰り返す・・・それくらいのことが必要なときです。

三爻を裏返すと、天沢履になります。

記入ミス、チェック漏れには要注意。就職活動中の方は、履歴書の不備に気を付けたほうが良いです。おしゃべりしすぎ、酒の飲みすぎにも要注意。

乾為天:四爻

あるいは躍りて淵にあり。咎なし。

これから上昇していきますが、気を抜かず、深く考えながらいきましょう。という運勢です。ステージが上がるときですが、自信がなくなったり、不安になりがちなときでもあります。

四爻裏返すと、風天小畜です。

よくわからないことについては、即決しないで、ちょっとまってみてから、上の人に相談してからにしておいた方が良いかもしれません。

しかし、自分にできそうなことであれば、進んでも構いませんので、迷ったり人を待たせたりせず、すぐに手を付けたほうが良いです。

乾為天:五爻

飛竜天にあり。大人をみるに利ろし。

竜は天高く飛んでいます。

才能が開花して、飛躍している状態です。トップに上り詰めたり、リーダー的な役割を任される人もいるかもしれません。念願成就の時です。

五爻を裏返すと、火天大有になります。

空に昇った太陽のように、キラキラと輝いているのが今のあなたです。

今の地位を維持するには、後輩や部下など、目下の人の中で、力のある人の協力を仰ぐと良いです。

乾為天:上爻

亢龍悔あり。

用九:群龍首なきを見る。吉なり。

龍は上りすぎてしまって、危うい状態です。

実力や才能があっても、驕りが出てしまえば、かえってよくないです。

用九には「群龍首なきを見る。吉なり」とあります。

用九は乾為天に、用六は坤為地だけにある、特別な爻辞です。

用九は陽を良い方向に使う方法であり、用六は陰を良い方向に使う方法です。

用九は「群龍首なきを見る。吉なり」ですから、実力があっても、頭が見えないように、つまり、才能を自慢したり、ひけらかしたりしないで、目立たず穏やかにしておけばよい、ということになります。

陽・・・つまり、前向きでポジティブな時は、かえって実力をひけらかさないでおいたほうがよい、という、昔の賢人の知恵がここにあるのかもしれません。「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがあるように、できる人は、実力を自慢したり、見せびらかしたりしない・・・ということになるかもしれません。

乾為天の上爻が出てしまったときは、実力や才能があっても、控えめにしておきましょう、そうすれば難を逃れそうです・・・という運気です。

上爻を裏返すと、沢天夬です。

やりすぎ注意の運勢でもあります。才能が認められたり、能力発揮のチャンスが来たからと言って、やりすぎてしまうと、よくありません。「悔いあり」ですから、後悔したり、反省したり、がっかりすることになるかもしれません。

ほどほどに・・ということになるでしょうか。

以上、乾為天について、まとめてみました。勉強の進み具合によっては、追記することもあるかと思います。

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