何もないけれども、無限の可能性がある・・・そんな時に、愚者のカードはよく出るのではないでしょうか。
ルールにしばられない人、ちょっとクレイジーな人、自由人をあらわすこともあると思います。
アレイスタークロウリーによると、愚者のカードはカバラでは「生命の樹」より上のゼロの部分、つまり万物の根源を示している・・・ということです。
また、中世の版タロットでは、このカードはイタリア語で狂人をあらわすMattoからとられた「ル・マト」という名前だったそうです。
愚かさと聖人には、深い関係があると、クロウリーは考えたようです。(トートの書より)
新たな第一歩を踏み出す時、または、だれもやったことの無いことを初めてやる人は、周りの人から見ると、「あの人ちょっとどうかしているわね」とか「クレイジーな人」とか「バカなんじゃないの?」といわれるものかもしれません。
でも、クレイジーに見えたり、愚かに見える人の行為が、新しい可能性を切り開いていくということも、あると思うのです。
愚者のカードは、宇宙の根源エネルギー、創造性をあらわしています。
何もない空っぽのゼロの状態から、いろんなものが生まれて、この世界が成り立っている・・・愚者のカードはすべての根源である、無をあらわしているのかもしれないです。
はじめてのことをするとき、第一歩を踏み出したときには、右も左もわからないし、馬鹿にされることだってあるかもしれない。
でも、第一歩を踏み出さないことには、新しい何かがスタートすることはありません。
とりあえず第一歩を踏み出してみよう!
愚者のカードはそう告げているように思います。
正位置で出たときは
決心して第一歩を踏み出すことでよい変化がある/新しくスタートする/新しいアイデア/新しい出会い/自由人
逆位置で出たときは
愚かな行為や選択/自分勝手/思いつくまま行動して良からぬことに巻き込まれそうなのでもっと調べたほうが良い
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